丹波大納言について

丹波の大納言とは、丹波地方(京都?兵庫)で取れた大納言という種類の豆のことです。

丹波という地名はアズキだけでなく、豆の産地としても有名ですね。丹波の黒豆と言えば皆さんどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。 丹波は豆の産地として広く知られており、丹波産の豆で特に和菓子屋と関係が深いのがこの大納言と呼ばれる豆です。

■大納言(だいなごん):
大納言は他の小豆と比べると少し粒が大くなります。あと、味も小豆の中では一番いいとされています。この豆は皮も薄いことから、つぶ餡にされることが多いですね。豆自体の味が濃厚でこくがあり、炊き上げると味の良い餡が出来ます。さらには外の皮が薄く、皮が餡の食感を損ねることがありません。つぶ餡に適した品種と言えます。

豆の味を大切にする粒餡に使われるくらいですので、 味の方も非常に良く、特に丹波産となると他の産地の大納言に比べ二倍以上の値がつくほどなんです。 この値段の高さには味の他に、収穫量も関係しています。品質も良く、 さらに収穫量も少ないために希少価値も一段と高くなるわけです。

当店でも美味しい物を作るため、出来るだけこの丹波大納言を使うようにしている のですが、この値段と収穫量の少なさでいつも悩まされるんです。

というのも、たとえ豆の値段が三倍でも、お菓子の値段まで三倍にするわけにはいきません。さらに、今年はこの値段でこれだけの量が手に入ったが、来年どうなるか、というのは誰にも予想が出来ないのです。仮にある程度の収穫高があったとしても、問屋から入ってこなくなることもあり、我々のような小さな和菓子屋は気象、相場、に加えい ろいろな条件に翻弄されることになります。

■丹波大納言を原料に作るお菓子

先ほども申し上げたとおり、丹波の大納言は、主につぶ餡に使われることの多い小豆です。当店では、他に備中産の大納言も使っていますので、すべてが丹波大納言というわけではありませんが、花游菓と上生菓子には、この丹波大納言を使っています。

■小豆(ショウズ)の種類
□北海道小豆
□丹波大納言
□備中赤小豆

2003年1月1日(水)
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