栗の大福と栗のこと
【 栗の大福と栗のこと 】
 
今年も栗の大福をようやく販売できました。SNSでも色々な反応があって、栗が大きい!というお声が一番多いかもしれませんね
 
が、まだ決定ではありませんが近いうちにこの栗が、一回り小さくなるかもしれません
 
 
当店もここ10年くらい、津和野の栗を売り出すべく色々な方とお話をし、色々なことを行ってきましたが、栗の生産は減る一方です
 
栗に関しては色々問題があるのですがその大きな部分は、価格のことが原因にあると思っています。簡単に言うと農家さんが受け取る生栗の代金が安すぎるということです
 
消費者の方は、栗は高い、という認識がここ10年くらいである程度出来上がりつつあると思うのですが、それでもまだ農家さんが栗から得る収入は決して多くはありません
 
栗の価格が上がり、栗が儲かる作物になれば、栗農家さんも増えると思いますが、今のままでは減る一方
 
そういうお話をここ数年、栗の生産をしている方とお話しさせていただいています。しかし、理想の金額を支払うと、おそらく「栗の大福」の値段は今の3倍になると思います。
 
そういう悩みをここ数年、関係者と共有しつつ商売をしてきました。そしてその間も、収穫量は減り危機感は大きくなるばかり
 
栗の価格を上げないと農家さんが困る
栗の価格を上げ、大福の価格据え置きだと当店が困る
栗の価格を上げ、大福の価格を上げるとお客さまが困る
 
簡単に言うと、こういう感じでしょうかね
 
ただし、「栗の大きさが今のままであれば」、です。
 
今は2Lサイズの栗を使って大福を作っています。この栗をLサイズまで落とすことができれば、
 
・生栗の価格を上げることができる
・大福の価格を据え置きか多少のアップで何とかなる
 
のですが心配なのはやはり、
 
お客さまが手にする大福が小さくなってしまう事
 
なんですよね。もちろん、「小さくなっても食べたときの満足感が無くならないこと」を大前提として色々試作、模索していますし、Lサイズの栗でも今の甘露煮と比べて小さくならないような方法を色々と試しているところです
 
今年いっぱいは今のサイズで何とかなりそうですが、来年までには何らかしらの結論を出さないと、また栗農家さんも減り、栗の収穫量も減ることになるかもしれません。
 
正直なところ、結論はまだ出ていませんが、このことはSNS上でもお客さまと共有しつつ、結論を出していきたいと思っています
 
よろしくお願いいたします
2021年10月20日(水)
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