昨日、久しぶりに友人達と夕食をとりに出かけたのですが、自分以外の二人がシーバス(スズキ)釣り好きのため、食事中の話題の殆どがシーバス釣りの事になってしまいました。
釣り歴二十何年のベテランMさんに、始めたばかりのKさんが教えを請う、と言う形で話は進んで行くのですが、最初は余り興味がなかった私も、ベテランMさんの余りに熱の入った話しっぷりに、徐々に話の内容に引き込まれていきました。
「シーバスはね、こういう時はこう動くんよ」
「シーバスはね、流れが速くなると、酸素をたくさん鰓に取り込めるから食欲がブチ旺盛になるんよ」
「シーバスがねー、ルアーを下からねー、こう見るとねー、このルアーがブゥチ、キラキラ見えるんよ!」
あなたはスズキさんですか?
などと、自分がまるでシーバスであるかのように話すMさんに、軽い突っ込みを入れ、話を茶化しながらもMさんの話をフンフンと聞いていますと、Mさんが釣りが上手になる秘訣はズバリ、「妄想する力だ」と言いました。
妄想する力
それは、潮が満ちてくると、海の中はこうなるのではないか、そうするとシーバスは、こう動くのではないか、と考えてみること。
ルアーを投げて手繰り寄せた時、あっちに投げたのに、引き寄せてみると、こっちから上がってきた、と言うことは海中の流れはこうなっているのではないか、とするとシーバスは今この辺りにいるのではないか、と考えてみること。
気象や潮目、風などを理解し、竿やルアーから伝わる微妙な情報を総合して、目には見えない海の中を想像する。そして、その海の中で、シーバスはどこにいるのか、どういう状態でいるのか、と想像する。
Mさんは、テレ隠しと話を面白くするために「妄想する力」といっていましたが、これは「想像力」といった方が良いでしょう。その想像力がないと、結局釣りは上達しないんだとMさんは言いました。
ふーん、と感心すると同時に、今まで釣りはただ竿を振っているだけだと思っていた事に対し、かなり反省させられましたね。
しかし、この想像力、これは釣りだけの話ではないですよね。想像力と言うのは、どんなことをしていても、必要になってくることだと思います。もちろん、お店をやっていく上でも非常に大切です。
お店をやっていく上で、どうこの想像力が必要になるのか。話が長くなりましたので、続きは明日にでも。