昨日のエントリーからの続きです
例えば和菓子です。和菓子は今でも日本の生活の一部になっていますよね。そういう物は、外国の人が作るよりも日本人が作った方が、日本人の感性に合ったものが出来ると思うのです
というのも、日本人ですので日本人の中の和菓子の位置というのも理解できますし、流れも肌で感じているので、どういうものが新しいのか、どういうものが食べてみたいのか、感覚的に分かっているからだと思うのです。
では、日本の和菓子のことをまったく知らない外国人が和菓子を作ったらどうなるのか?
たまに外国の映画で奇妙な日本の描写が出てくることがありますよね。日本なんだけれども、何か違う、みたいな。おそらく、和菓子を全く知らない外国の人が和菓子を作ると、それと同じような感覚のものが出来上がってくる可能性が大きいのではないかと思います。和菓子なんだけども、何か違うぞ、みたいな
ではなぜ今回のユニフォームは『 和 』がテーマにも関わらず、ニューヨークで活躍するスウェーデン出身のファッション・デザイナーにお願いをするのか?
それは和装が今、もう日本で生活の一部になっていないのでは?と思うからなんです。生活が欧米化した今の日本では、和装は洋装にとって変わられています。毎日着るものではなくなり、近いけれども遠い物になってしまったような気がするのです。
近すぎて客観的に見れないけど、その本質を知るほど近くにいないような、そう言う微妙な距離感があるのではないかなーと。その距離感が、日本人にとって和装のアレンジを難しいものにしているような気がします
ただ、外国の方には、そういった距離がないだけに、ひょっとすると、和装の良いところ、悪いところを素直に評価できるのではないか。その上で和装のエッセンスを現代の服装にうまくフィットさせてくれるのではないか、と今回は期待してしまいました。まあ、どうなるかは未知数ですけどね
もう一つ、自分がヘレナさんにユニフォームのデザインをお願いしたいと思った理由は、彼女がスウェーデン出身だということでした。ヨーロッパには、長い歴史や文化があり、彼ら自身そのことに誇りを持っています。そういう人は、他の文化や歴史に対しても、敬意をもって接することが出来ると思うのです。
今回はそういう部分が大いに必要だなと感じました。
その辺りをひっくるめて、今回ユニフォームの件をお願いすることになったのですが、実は先日、そのデザイナーのヘレナさんが津和野にやってきたのです