羊かんが売れないんです
夏季に販売する水ようかんは別として、あの和菓子の王者ともいえる羊かんが全然売れないんですね
まあ、単純に比較することはできませんが、15年前に比べると、約3分の1しか売れていないのです。どうしてなのだろうと考える。そして一つの仮説を立てました
「ひょっとしてあの大きさ?」
例えば、羊かんを食べるところを想像していただきたいのです。たぶん皆様は4,5人の家族がコタツを囲みながら羊かんを爪楊枝で口に運んでいるところが目に浮かぶはずだと思います。お茶をすすりながら、テレビでもみながら
多分、これが一番イメージしやすい羊羹の食べ方ではないでしょうか?
間違ってもバナナみたいに皮をむきむき羊かん片手にバクバク食べている人は余りいないと思います。
話は戻りますが、これが一番イメージしやすい羊羹の食べ方ならば、もうすでにマーケットは限定されているようなものですね。言ってしまえば、あの羊かんの大きさは4,5人の家族向けなのだと思います
ここでお尋ねします
あなたは過去に、「羊かん食べたいけど、あの大きさはねぇ」といって食べたいにもかかわらず他のお菓子を買ったことはありませんか?
え? ない? そうですか
いや、ともかく、大きいのだと思います
多分。
ということで、このたび当社ではあの羊かんの大きさをとりあえず半分まで小さくしてみることにした。半分までにすれば、2,3人でちょうど良い大きさだし、いままでと同じ値段で2種類もの竿物を食べれるという利点もある。将来的には切り分けたりする必要もない一人用サイズも商品化していきたいのですが、とりあえずは半分サイズで様子をみることにします
しかし、この「大きさの仮説」が主たる原因ではなく、今月の特集でも話しているように、糖度が高いために人々が食べなくなったのだとしたら、もうこれはサイズを変えてどうにかなる問題ではないですね
危うし、羊かん。運命はいかに。