スウェーデンからメールが届きました。
送り主は、友人であるデザイナーの須長氏です。写真は、年末に北極圏までオーロラを見に行ったときのものだそうです。綺麗ですね。
須長氏との出会いは確か、私がふらふらと旅をしているときだったと思います。季節は、夏でした(多分)。ただ、北欧が結構肌寒く、太陽を求めてイタリアまで一気に南下する途中のドイツ、ベルリンの駅だったと思います(多分)。
乗り換えの時間まで暇をしていた自分は、ちょっと街を見ようと駅のロッカーで荷物を預けたのですが、タマタマそこで荷物を預けていた須長氏と出会いました(確か)。
須長氏とはそれ以来のお付き合いです。
須長氏は家具のデザインを主に行っていますが、実は当店もお菓子のデザインをお願いしています。お願いしていますといっても、デザインは既に上がっていて、あとは製品化するだけなのです。
お菓子(お干菓子)自体は、12月5日発売の FIGARO JAPON voyage に掲載されていますので、そちらで見ることができるのですが、このお菓子、製品化でナカナカ手こずっています。
というのも、今までにない形のお干菓子ですし、普段は家具のデザインを行っているだけあって、工業製品っぽいところもあり、今までのように手彫りの木型では、そのデザインの面白さ、美しさが再現できなかったのです。
なので、そのデザインをきっちり再現できるよう、金型を作ってくれる工場を探すところから、まず始まりました。ここで、まずちょっと時間が掛かり、見つかったのが昨年でしたね。それからその会社の方と、ああでもない、こうでもないと言いながら出来つつあるのが、この型です。
正直なところ、金型だけでも既に作品として完成してしまいたいくらいの美しさです。
ただ、いくら型が美しいといっても、これは菓子としてデザインされたもの。やはり、お菓子として完成させる必要があります。
エッジの効いたデザインなので、そのエッジをきっちり仕上げるのに、結構てこずってるんですよね。
FIGARO JAPON voyage に掲載されてから、お問い合わせも何件かありました。ただ、須長氏の意向をきちんと製品にして、デザイナー、金型の会社、当店が納得の行くものに仕上がるまでには、いましばらく、時間が掛かると思います。
ご協力を頂いている皆様にはご迷惑をおかけしますが、もうしばらく、お待ちくださいませ。
さて、お干菓子はまだ、製品化に向けて取り組んでいる段階ですが、須長氏のデザインした家具は、既に販売されています。下の写真も、彼のデザインしたテーブルです。
須長氏は思い切り、スウェーデンを意識してデザインしたらしいのですが、スウェーデンの人たちからは、日本的だとよく言われるそうです。
その辺りが、結構面白いですね