昨日、俥宿さんで行われていた、オールドキリム展を覗いて来ました。
でも、キリムって何?と言うことで、少し調べてみました。
Kilims are flat tapestry-woven carpets or rugs produced from the Balkans to Pakistan. Kilims can be purely decorative or can function as prayer rugs.
日本版のwikipediaに出ていなかったので、英語版から抜粋したのですが、下に簡単な翻訳を載せておきます。
「 キリムとは平たい、タペストリーのように編まれたカーペット、もしくは敷物で、バルカン諸国からパキスタンにまたがる地域で生産されています。 キリムは装飾の道具として、またはムスリムの礼拝用敷物として使われます。」
下手な翻訳ですが、大きな意味では間違っていないと思います。(間違っていたらすいません)
で、昨日お伺いして、実際にオールドキリムを拝見しながらお話を聞いていたのですが、元々、旧オスマントルコ帝国領内の遊牧民族が、飼っていた羊の毛を刈り、遊牧民の女性(少女?)がそれに草木で色を染め編んでキリムを作っていた、と言うことらしいですね。
オールドキリムのオールドと言うのは、実際に古いと言うことらしく、俥宿さんには、百何十年前のキリムがありました。百何十年前と言えば日本はまだ江戸時代ですよ。その頃の物が、沢山置いてあるのですが、これだけの物が一度に見れる機会はそうないそうです。
そして、現在は生活の変化により、遊牧民族もいなくなり、昔の方法で、キリムを作る人がいなくなってしまったそうです。
もちろん、今でもキリムは作られていますが、草の質、そしてその草を食べて育つ羊の毛の質などを考えると、昔のものには到底及ばないと、仰っとられました。
なにより、昔のキリムは、売るのではなく自分達で使うために作っていたため将来の希望などを編みこんで、模様を作っていった、と言うことでした。それは、彼女達のアートであり、日記であり、小説であり、願いであり。
そんなキリムをみながら、なんか、自分の生活からは考えられないくらい、豊かな生活を想像してしまいました・・・
さて、目の保養をした後は、胃袋の方です。
期間中、俥宿さんのカフェでは、トルコのデザートを提供しております。二種類あるのですが、自分は二つとも食べました。
一つ目は、ライスプディング。正直、以前良く食べていたので、懐かしいな、と思いつつ頂きました。おそらく、牛乳と米で作ったプディング(と言っても固まってはいない)に、ナッツやドライフルーツが入ったものです。優しい味がしますね。
もう1つは、食べるのに夢中で、名前すら覚えていないのですが・・・、今ネットで調べたらヘルワというものらしいです。こちら、パスタの元のセモリナ粉で作るお菓子らしく、口に入れたときにパラパラとセモリナ粉が崩れ、甘みと一緒に粒粒が口の中に広がるのが、とても印象的なお菓子ですね。本物は、もっとモチモチとしているらしいのですが、日本のセモリナ粉ではそうは行かないみたいです。
この辺りでトルコの甘いものを提供するお店は殆どないと思うので、オールドキリムを見るついでに、お菓子も食べてみては如何でしょう。とても美味しいですよ。
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オールドキリム
場所:俥宿 天十平
住所:萩市南古萩町33?5
時間:9:00?18:00
地図:こちらから
TEL/FAX:0838?26?6474
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