撮影やら何やらバタバタし遅い昼食をとった日の午後。暫く車を運転していると、ぽかぽかした日差しに暖められて、非常に眠くなってきました。
やらなければいけない事はあるんだけれども、なんとなく眠すぎて頭がボーっとしてなんもする気が起きない。横にいた友人のカメラマンに聞きました。
「どーする?」
「コーヒーでも飲もうか?」
我々は車を止め、豆をローストする香りに釣られて入り口のドアを開けました。そして、メニューも見ずにマスターに注文したのでした。
「カフェインがギンギンのコーヒー下さい」
「俺もそれを」
そんなアバウトな注文に、戸惑いもせずマスターは、にやっとして言いました。
「じゃ、モカモカですね」
しばらくして出てきたそのモカモカは、心持ち普通のコーヒーより濃い目に入っているような感じがします。黒い液体を目で確認し、香りを楽しんだ後に、ひとくち、しばらくして、もうひとくち。
目の奥のイライラとした嫌な感じが、頭の中のモヤモヤとした眠気が、一瞬にして吹き飛びます。霧が晴れるように、頭の中がすっきりとしてきました。
カフェインの覚醒効果にも驚きましたが、その効果をきちんとしたコーヒーとして入れてくださるマスターの技術には、本当にすげぇな、と思わざるをえません。
カフェインは熱で壊れやすいので、浅炒りの豆を使い、60度位のお湯で、時間をかけて濃い目に出す。これがカフェインを多く含んだコーヒーを入れる秘訣だとおっしゃっていました。
皆さん、萩近辺を車で走っているとき、眠くなったら迷わず、長屋門珈琲・カフェティカルにお立ち寄りください。カフェインたっぷりのモカモカを、マスターがニヤリとしながら入れてくれるはずですよ。