源氏巻のパッケージが変わってから、1ヶ月以上たちました。
もう、長いこと前のパッケージで、販売をしていましたので、当店の顔に近いもののような気がして、変えたら凄い反応が返ってくるだろうなぁ、と正直身構えていました。
しかし、今回の源氏巻は、良い反応、悪い反応、両方とも殆どありませんでした。なので、少し拍子抜けしたのですが、まあ、これはパッケージをお願いしたデザイナーの方の、デザイン力があっての事だと思います。
お店のことで、何か変わったことがあると、お得意様から良くご意見を頂きます。「良くなったね」というものから、「前の方が好き」と言う意見から色々なのですが、こういう反応を頂くと、いつも思います。この店は、従業員だけのものではなく、職人だけのものでもなく、もちろん社長だけのものでもないのだなぁ、と。
お得意様が良い事も、悪いことも、色々教えてくださるのは、それは当店を自分のことのように感じてくれているからこそ、だと思います。それは、このお店はこうあるべきだ、と言う意見であり、こうあってほしい、という願いでもあると思います。
我々ここで働く人間達の、こうしていかなくてはならない、と言う思いと、お客様のこうあって欲しい、と言う気持ち。
もちろん、お客様の要望はなるだけ実現できるようにしていますが、全てが可能とは行きません。かといって、お店の都合ばかりお客様に押し付けるわけにも行きません。お店作りと言うのは、この二つの最高のバランスを求めることなのかなぁ、といつも思います。
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