以前ここでもご紹介しましたが、長屋門珈琲さんにローストしていただいた、『 倭の風 』の販売を開始しました。
どういう珈琲か、念のためもう一度書いておきますと、
?長屋門珈琲・コーヒーマイスターより?
ブレンドコーヒー
『 倭の風 』今回のブレンドコーヒー 『 倭の風 』 (わのかぜ)は、和菓子・特に上質の餡との相性を考え、上品な口切の良い酸味を強調し、柔らかなるまるみのあるコクを持ち、微かな苦味を加え、飲用食後、爽やかな印象の残るブレンド・コーヒーにいたしました。 ご賞味下さい
長屋門珈琲
萩土原馬場町筋中程
0838-26-2933??
この珈琲、珈琲だけを飲むと少し物足りないかもしれませんが、和菓子と一緒に飲むと抜群の相性です。和菓子は脂肪分が少ないため、非常に優しい味がするのですが、その和菓子に合わせて珈琲の味もマイルドです。
かすかな酸味が和菓子の甘みと口の中で溶け合い、飲食後は甘さや苦味が後味に残らず、すっとのどの奥に消えていくような感じがあります。お茶のように飲めるコーヒーとでも言いましょうか。
当店内でも大好評で、普段コーヒーを飲まない人間も、「花游菓と一緒に飲んだらおいしかったです!」とか、「栗蒸し羊羹と一緒に飲んだんですが、普段コーヒーを飲まない私でもすっきり美味しく頂きました」という反応が返ってきました。
と言う感じの珈琲です。ちなみに、長屋門珈琲さんのブログからは、こういうお話を拾ってきました
和菓子特にアンコものとコーヒー お互いの良い味を引き出し 決してどちらかが引き立て役ではなく 1+1=2ではなくたして3になるようにと 一寸意気込んで ここ3ヶ月あまり いろいろなアンコ物を食べ試してみました
三松堂のアンコものは伝統の技法 材料を忠実に守り作り上げられ 本当にサラリとしてしっとり感がなんとも言えず 甘さの余韻は残るのだけれど後には引かず 微妙なバランスの良い菓子なので 自然の素材感がよりあるコーヒーがとっても良く合うのではないかと思いました
オリジン ローストの違い等のコーヒーを試した結果 かなり新鮮な発見(少々大げさ)もあり 思っていた以上の良い結果が得られ 早速レギュラーコーヒーと商品にし易いバックコーヒーを作り 敬老の日用に和菓子と組み合わせて発売することとしました
勝兵衛は思っています 120年前の明治の中頃 文明開化の波に乗り海外から移入され 何時も欧米の文化の香りを運ぶ役割を担ってきたコーヒーが 勿論現在日本の飲食文化に欠かせないものになってはいますが より根源的な日本伝統の食と関わることで日本の食文化の一端にしっかりと位置を占め 食文化の多様性や豊かさにつながれば本当の意味で日本人のコーヒーになったと言えるのではないでしょうか
勿論だまだ微力で 一地方のコーヒー屋の戯言かもしれませんが 津和野と萩という日本の原風景が連綿と残る地域に住む者にとってやりがいのある事だと思っています
最初に長屋門さんに、和菓子と珈琲を一緒に販売したい、とお願いしに行ったときは、少し緊張しました。
それを快承していただいたのも嬉しかったですが、上記のような考えと信念を持って、『倭の風』を作っていただいたこと、本当に感謝しております。
今回の試みは、珈琲と和菓子というカップリングです。苦味と言う部分は、和菓子との相性は決して悪くないと思っていましたが、本当に珈琲と和菓子がお互いを引き立たせあう事ができるのか、という疑問もありましした。
長屋門さんとお話をしている間に、意外と酸味も合うなぁ、と言う発見があったりしましたが、最終的に『 倭の風 』が出来上がり、和菓子、特に鯉の里なんですが、と一緒に食べると、苦味、甘み、ほのかな酸味が口の中で混ざり合い、後口はすっきり、苦味も甘みも残らないという、素晴らしいコラボが完成しました。
で、ようやく店頭での販売になりましたが、オンラインショップでも販売をしております。
倭の風 6個パック ¥420
倭の風6個と鯉の里6個 セット ¥1000
です。是非一度お試しください。
さて、今回は長屋門さんが和菓子に合う珈琲を作ってくださいました。次は当店が、珈琲に合う和菓子を作る番なのですが、どういうお菓子にしましょうか。
色々と思案中ですが、また完成したらこの場でお知らせいたします。お楽しみに
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