紫色の餡が名前の由来

夏になってきました。夏休みですね。津和野に来られる観光客の方もだんだんと増えてまいりました

さて、観光のお土産と言えば津和野名物源氏巻ですね。小豆のこし餡を、薄いカステラ生地で包んだものですが、これはずいぶんと昔から津和野の名物として親しまれています

以前ある方が、源氏巻のような餡巻きの焼き菓子は、九州から西日本の日本海沿岸でよく見られるので、中国から朝鮮半島経由で日本に入ってきたお菓子ではないか、と仮説を立てておられました

何故源氏巻と言う名前が付いたかと言えば、その昔津和野藩主にこのお菓子を進上したとき、奥方が生地に包まれた餡の美しい紫色にちなんで、「源氏物語・・若紫の巻」に出てくる和歌を読んだことから、この名が付けられたと言われているようです

今の小豆は昔のものと少し品種がちがっているでしょうか。当店の小豆のこし餡は紫と言うよりも、黒っぽい茶色ですね。産地によっても微妙に色が違ってくるものなので、昔から津和野で取れている小豆はその様な色なのかもしれません。一度調べてみるのも面白いかもしれませんね

当店では、源氏巻の餡に使う小豆は北海道産を使っています。北海道の中でも、十勝の芽室農協から出荷される『 雅 』を主に使っています

農協まで指定するのは中々難しいのですが、縁があって北海道の問屋さんとお付き合いできるようになり、そこから直接仕入れてもらっています

やはり、良い原材料でないと、美味しいお菓子は作れません。これからもこの源氏巻が名物であり続けるよう、美味しいものを作っていきたいと思っています。

そうそう、当店のこの源氏巻のパッケージですが、8月頃に衣替えをする予定にしています。今までは仮名手本忠臣蔵にちなんだパッケージでしたが、これからは、津和野のお土産に相応しいように、津和野らしさを全面に出した物になります

新しいパッケージも、皆様に気に入っていただければ幸いです

2005年12月22日(木)
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