栗饅頭

栗饅頭は中の栗に甘露煮を使いますので、一年中販売しておりますがすが、やはり栗の季節になるとお買い求めになられる方が多くなります。花游菓や栗きんとん、栗の大福など、栗を使ったお菓子が沢山店頭に並ぶこの季節ですが、定番の栗饅頭も人気があります。

さて、栗饅頭の作り方ですが、まず、卵を溶きます。そして砂糖、蜂蜜、米飴を入れよく混ぜます。

砂糖のほかに蜂蜜や米飴を使う理由は、隠し味的な意味もありますが、焼き上げたときに、こんがりとした良い焼き色が付くからなんです。これらを混ぜないと白っぽい色に仕上がってしますので、当店では良い色になるよう蜂蜜・米飴を使っています。

卵と砂糖などを合わせる時は湯煎をしながら混ぜます。これをすることにより、砂糖や蜂蜜などが溶け、よく卵と混ざり合います。最後に裏ごしをして蜜が出来上がります。

湯煎や裏ごしをする理由は、卵白や砂糖の塊などが残り、焼き上げたときにこの塊が焼け焦げ、表面に黒い斑点が出るのを防ぐためなんですね。美味しく見せるためには、色々と細かい作業が必要なんです。

この蜜に小麦粉合わせるのですが、混ぜ合わせた後、よくこねてからしばらく、この生地を寝かせます。そうする事によって、生地がよくなじみ表面のざらつきが押さえられ、口当たりが良くなるんですね。そして寝かせた生地を伸ばし型抜きをして、北海道小豆で出来たこし餡と栗を一つ、包み込みます。

以前は栗を裏ごしして餡にしていたのですが、今はやはり栗が丸ごと入っていたほうが食感も楽しめるのではないかということで、丸ごとの栗を使っています。

そうして包まれた栗饅頭は、焼く前にもう一度、美味しく見えるよう水を霧吹きでかけられ卵を塗られます。こうして栗饅頭は出来上がります。

この季節、是非一度お試しになってはいかがでしょうか。

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栗饅頭はただ今(平成17年度より)販売を中止しております。なにとぞ、ご理解のほどよろしくお願いします。

2002年10月28日(月)
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