当店は仕入れの多くを問屋に頼っています。菓子専門の問屋ですので、たいていのものは手に入るのですが、最近は希望のものが入らないということが、よく起こるようになりました。
例えば問屋に言うわけです。無農薬で作った小麦や、ごまが欲しいと。しかし問屋は「ありません」というのです。しかし、今回の視察で感じたことは、決してないわけではないんですね。実際値段は高くとも、自分はこの目で売っているのを確認したわけですから。だから、「ない」のではなく、「探さない」のか、「探す気がない」のどちらかなんです。
それから、先日お話を伺った寒天業者の方も言っていましたが、問屋が「寒天が売れなくて」というらしいのです。しかし、良いものであれば少々値段が高くとも、当店のように買い求めるところは必ずあるはずです。
ここでも、「売れなくて」ではなく、「売らない」のであり、さらには「売る気がない」のだ、と言っていました。
まあ、このことはまた機会を改めてじっくり書くつもりではいますが、今の問屋には生産者と消費者を結びつける力がないのではないかと思います。